知多市立つつじが丘小学校
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学校名 |
知多市立つつじが丘小学校 |
児童数 |
447名(男子233名、女子214名) |
実施クラス |
第2学年1組 |
実施児童数 |
31名(男子18名、女子13名) |
活動場所 |
アサヒサンクリーンデイサービスセンターつつじが丘 |
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介護を必要とする老人たちと一緒に活動することにより、奉仕精神・福祉精神を身につけさせるとともに、高齢者を敬い、優しい心を育むことをねらいとする。
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学校の隣にできた老人介護施設を訪問しての体験活動である。事前の打ち合わせと指導を十分に行い、老人が不快な思いをしないように心掛ける必要があった。
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(1) 概要
アサヒサンクリーンデイサービスセンターつつじが丘(介護サービスセンター)の老人たちと、自分たちで収穫した農作物を使っておやつ作りをし、ふれあい交流会を実施した。
(2) 具体的内容
【1】 平成16年11月1日(月) 午後1時45分から午後2時45分
3つのグループに分かれ、老人と一 緒に活動をした。
・「ぬい物」グループは、老人たちか ら袋の作り方を教えてもらいなが ら袋を作成した。
・「コリントゲーム」のグループは、厚紙を使用してコリントゲームの台を作成し、収穫したどんぐりを
転がして一緒にゲームをした。
・「魚つり」のグループは、社会見学で訪れた水族館で見聞きした話を老人たちに話して聞かせた。釣り竿やマグネットで釣り上げられる魚を色画用紙で作り、一緒に魚釣りをして遊んだ。
【2】 平成16年11月4日(木) 午前10時45分から午前11時50分
4つのグループ(ずんだもち・スイートポテト・どら焼き・ポップコーン)に分かれ、老人と一緒におやつ作りを楽しんだ。
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約6割が朝倉団地(集合住宅)から通う本校の児童たちは、日頃高齢者と接する機会は少ない。そのような児童たちに、介護施設からあまり外へ出る機会のない老人たちを楽しませてあげるために、自分たちで収穫したさつまいもやトウモロコシなどを使って、老人たちと一緒にお菓子を作ったり遊んだりする機会をつくった。
今回の活動を通して、子どもたちの心が育ってくれたばかりか、保護者や老人たち、介護ヘルパーたちにも何らかの変化があったことを期待している。以下に、児童・保護者・介護ヘルパーの感想を記述する。老人からもお礼の手紙をいただいている。
(1) 児童の感想
・「おばあさんやおじいさんといっしょにつくるスイートポテトは、たのしかったです。」
・「おじいちゃん、おばあちゃんとポップコーンをつくりました。アサヒサンクリーンのひとたちも大よろこびでした。」
・「ポップコーンをつくるときに、さいしょはしっぱいしたけど、あとからじょうずにできるようになりました。みんなすごくおいしそうにたべてくれました。」
(2) 保護者の感想
・「学校以外の所でいろいろな人とふれあい、楽しい体験ができることをとても良いことだと思います。人とのコミュニケーションが上手にとれる人になってくれるとうれしく思います。」
・「おじいちゃんたちがおいしそうに食べてくれて幸せな気持ちになれましたね。」
・「自分たちで育てたトウモロコシで作ったポップコーンの話をうれしそうにしてくれました。おじいちゃんたちもおいしいと感じてくれたでしょうか。」
・「優しいおばあちゃんたちと一緒に作ったみたいですね。収穫した野菜でいろんなおやつを作れるようになってうれしいです。今度は、家でも作って下さいね。自分のおばあちゃんにもプレゼントしたらびっくりしますよ。」
(3) ヘルパーの感想
いつもはほとんど話もせず、無表情な老人たちが、子どもたちと一緒に活動をすることにより、笑ったり、一生懸命話をしたりしていた。今までにそのような姿は一度も見たことがない。はじめはぎこちなかった子どもたちもすぐにとけ込み、自然体で
老人たちと接してくれたことがよかった。子どもたちの不思議な力をもらい、老人たちが生き生きとしていた。
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今回の活動は、単学級での活動であった。今後は、学年、全校へとその活動範囲を広げて、保護者や地域の人たちにも参加してもらえるような活動にしていきたい。
また、施設にはあまり外出したがらない老人がいるという話を聞いた。今回のような児童の活動を通じて、施設の老人たちが、もっと地域の人たちとふれあえるような環境ができていくことを願っている。
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