上昇気流

 地上にある空気が何らかの原因で上昇することがあります。上昇している空気の流れを上昇気流といいます。上昇気流が発生している場所では、断熱膨張によって雲ができやすくなります。

 つまり、上昇気流が発生する場所は、天候が崩れやすいといえるのです。 

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 上昇気流は、主に次の4つの原因で発生します。
1・地上の一部が暖められる

 地上の一部分だけが暖められると、その部分だけがまわりの空気より軽くなり、上昇します。

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2・暖かい空気のかたまりと冷たい空気のかたまりがぶつかり合う。

 暖かい空気のかたまりの方が冷たい空気のかたまりよりも軽いため、暖かい空気は冷たい空気との境に沿って上昇します。暖かい空気のかたまりと冷たい空気のかたまりの境目を前線といいます。

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3・どこかで下降気流が起きている。

 地上のどこかで下降気流(空気が下がっていく流れ)が起きると、別の場所で上昇気流が起きます。下降気流や上昇気流が起きやすい場所はだいたい決まっています。特に夏場には赤道北側の太平洋上に上昇気流が起きやすく、台風発生の原因になっています。

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4・空気が山に沿って上昇する。

 山など高くなっているところに風が吹くと、空気は山に沿って上昇します。山頂に雲がかかるのは、この上昇気流が原因です。

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雲のでき方 断熱膨張
空気の密度 雲を作ろう
雲の成長
ドライアイスから湯気がでる