ドライアイスから湯気がでる?

 寒い朝、息を吐くと白い湯気が出ます。この湯気の正体は何なのでしょう。小さいころ、この湯気のことを「水蒸気」と言っていましたが、本当は水蒸気ではありません。水蒸気は目では見えないからです。

 右の写真は、ドライアイスのかたまりです。ドライアイスから湯気が出ています。この湯気の正体は何なのでしょう。

 ドライアイスをしばらくそのままにしておくと、やがて表面に霜がついてきました。ドライアイスは、二酸化炭素が凍ったものですから、この霜は二酸化炭素ではありません。

ドライアイスから出る湯気 (14781 バイト)

dorasimo.jpg (18372 バイト)

 霜の正体は触ってみるとすぐにわかります。触るととけて水になります。ドライアイスには水は含まれていませんから、この霜は空気中から出てきたとしか考えられません。

 上の写真のドライアイスから出ている湯気は、水滴なのです。粒がとても小さいので、ふわふわと空気中を漂うのです。 

 寒い朝息を吐くと、息の中に含まれていた水蒸気が水滴となって出てくるのです。その水滴が湯気として見えるようになるのです。

雲のでき方に戻る

雲のでき方 上昇気流
断熱膨張 空気の密度
雲を作ろう 雲の成長