国際博覧会を通じて見る情報通信技術の発展 
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5.万博で I T を語る <21世紀の諸課題に立ち向かう I T


 まとめに万博を I T で語るときに、私たちは何の為に万博をして、何の為に I T 開発を進めてきたのか。21世紀のいろいろな課題、つまり20世紀は物づくり社会で 『物で暮らしが豊かになりましょう』 ということで万国博覧会をしました。ところが21世紀は一杯問題を抱えてしまいました。少子高齢化の問題、子どもの数がどんどん減っています。大学入試でも18歳の人口が半分に減ってきています。しかしながら労働力は必要なわけでそのためにロボットを開発しているわけです。子どもの数が減っていることは考えていかなければなりません。今COP13 (国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議) をやっていますが、環境問題に関しては言うまでもありません。これ以上排気ガス、CON を大量に吐き出す車が出てきたら大変なことになります。中国では車がもの凄い勢いで売れています。この環境問題は大変なことであります。実際問題として地球環境のことを考えたら、できるだけ早く燃料電池車あるいは水素自動車を作らないと困ることになります。これらも制御技術 I T がカギになってきます。このような問題を解決する I T 技術として万博で今後も I T を扱っていくことになるでしょう。しかし一方で安全、安心で情報社会を作っていくことも重要です。かつて自動車社会ではその弊害として交通事故死、怪我がでてきました。我が国で最悪のときは、交通事故死者数が1日に15,000人だったのが、今では6,000人に減りました。アメリカはここ10年、毎年40,000人の方が交通事故で亡くなられています。これからは事故を減らしていかねばなりません。さらには個人情報の保護、エネルギー問題、交通の問題を解決していかなければならないということです。
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