輝け あいちっ子 
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父親の子育て体験記
−父親だって家事も育児も悩みもする−

 大きな声でいうのもなんですが、私は一通りの家事はこなしていると自負しています。
 独身時代はすべて親任せで、家事など何もしませんでした。しかし、3人も子どもがいて、フルタイムで働く妻の仕事量が増えてきたとなると、次第に家事を分担せざるを得なくなってきました。
 洗濯・炊事・掃除など、みな面倒で、最初は仕方なくしていました。しかし、家事にもやや慣れ、こつが分かってきたこの頃は、その中から得られることも多くあることに気付きました。
 例えば、手をかけて料理を作ったとき、「お母さんが作るのより、おいしい。」と言って喜んで食べる息子たちを眺めていると、ちょっとした優越感を味わえます。
 私の仕事が平日休みだということもあり、仕事が休めない妻に代わって、私が学校や保育園の行事に出かけたことも多くあります。父親の参観は以前に比べ確実に増えていますが、まだまだ少数なので気恥ずかしく思います。しかし、私の顔を見つけて、ほっと笑顔を向ける子どもを見ると、来た甲斐があったとうれしさを感じます。家族の喜びを知ることが、私の精神的な成長を促してくれました。
 しかし、子育てには悩みもあります。夜遅くなっても宿題が済んでいない、さ細なことできょうだいげんかをするなど、いつも同じ小言を言わなければいけないことについ苛立ってしまいます。これは、世の母親のみなさんと共通の悩みなのではないでしょうか。
 子どもたちが学校から早く帰ってきて、勉強、勉強と追い立てる必要がなかったら、妻の仕事がもっと楽だったら、サッカーやキャッチボールなど、父親ならではという触れ合いももっと増やせると思うのですが。
 さらに、長男は、来年から中学生。父親としていかに接するか、悩み多きこの頃です。

資料:平成8年10月 「父親の子育てに関する実践例調査」
愛知県教育委員会生涯学習課


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