あいちっこプチっ子 
もどる  目次へ  すすむ  

自分のことは自分でできる子に

━━━ 自分でしようとする気持ちを大切にしましょう ━━━

1  子どもは、まねをしながらいろいろ学んでいきます。手や顔を洗っている姿や食事や着替えをするところなど、毎日の生活の中で、あなたはよいモデルになっているでしょうか。

2  歩けるようになって、行動範囲が広がり、何にでも興味を示し、たたいたり、さわったり、動かしてみたりします。そんな時、すぐに「だめ」「いけません」と言って、子どもの知りたい、やりたいという自立の芽を摘み取ってはいないでしょうか。

3 あなたはどんな親のタイプですか
 世の中にはいろいろなお父さん、お母さんがいて、それぞれ子どもの個性も違います。次にあげる親の3つのタイプは、どれも望ましいタイプではありません。でも、よく見られるタイプです。もしあなたの性格や気持ちにあてはまるものがあったら、○をつけてみてください。○の多いのが、あなたのタイプと言えそうです。タイプが見つかったら、次に書かれている〈これだけはのポイント〉を読んでみてください。
(1)おしつけタイプ(過干渉)
  ア 子どもはまだ小さいから、親の言うままだと思う。
  イ ついガミガミ叱ってしまうことが多いと思う。
  ウ どちらかというと子どもを押さえ、自分の思うようにしようと思う。
  エ こうすれば子どもによいと考え、先取りしてレールを敷いてしまう。
(2)きっちりタイプ(完璧主義)
  ア 子どもが○歳○か月になったから、もうやれなくてはとあせることが多い。
  イ 物事がきちんとできないといらいらする。
  ウ 子どもが汚したり、何でもさわったりすることが気になり放っておけない。
  エ 決めた生活リズムがうまくいかないと落ち着かない。
(3)せっかちタイプ(性急)
  ア 子どものペースを考えず、すぐ「早く早く」と言う。
  イ トイレトレーニングがうまくいかないので、ついおこってしまう。
  ウ 子どもの発達やしつけなど、早い方がいいと思う。
  エ よその子どもと比較してあせることが多い。


 〈これだけはのポイント〉
(1)のタイプ 子どもは自分とは違う一人の人間として認めましょう。親の言うとおりにはならないのが子どもです。特にしつけにおいては、口で言っておしつけるより、やる気にさせることが大切です。
(2)のタイプ 家事も仕事も育児もすべて完璧にやろうと思わないでください。親の枠組みにはめ込もうとすることで、じっくり伸びようとする芽を摘み取ってしまうかもしれません。
(3)のタイプ 特に排せつのしつけは、そのペースに個人差が大きいものです。1歳半頃になると、自分でしたい気持ちが出てきますから、それを目安にあせらず、おこらず、じっくりと付合って自立に導いていってください。

もどる  目次へ  すすむ