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愛知県立芸術大学文化財保存修復研究所では、古典絵画技法や文化財保存について専門家から学ぶリカレント講座を開催しています。2025年のテーマは金箔技法。今期はその【実習】編となります。日本の近世金碧画で見られる、胡粉を用いて雲霞や文様を盛り上げ金箔を貼る「置き上げ」の技法と、イタリアの中世黄金背景テンペラ画で行われた、縁取り装飾やキリストの円光を象った「盛り上げ装飾」は、白い色材を盛り上げて上から金箔を貼り絵画に立体的な装飾を表出させる点において、技法と表現双方で共通しています。本講座では、それら東西の技法を同時に体験し、実技的な視点で金箔技法の東西を見通します。