国際博覧会を通じて見る情報通信技術の発展 
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はじめに

小栗 宏次 先生
小栗 宏次 先生
  今日の私の話は『万博が掲げた未来を実現するために』の総論的な話であり、一般的な、教養的な話になろうかと思います。私の専門は生体信号処理という、人間から発する情報・脳波・心電図等を解析して病気の診断をしたり、車を運転中のドライバーの生体信号をとり、居眠り運転の検知をしたり、疲労の度合いの検知をしたりするといった研究をしております。今回の公開講座では『万博が掲げた未来を実現するために』ということで、私は万博の企画委員をしていましたので、愛知に万博を誘致しようとするときから、関係させていただきました。テーマも委員会で決めさせて頂きました。それで今回は総論的な話をさせてもらいます。
  愛知県立大学は平成10年に名古屋市内から長久手に引っ越して来ました。愛知県の持っているこの地域一帯の開発計画に乗っ取ってきました。当初計画では万博をこの地域でやるということは、愛知県の学術研究開発ゾーン計画の一環でもありました、本来はここではなくて海上の森【かいしょのもり】での開催計画があったのです。その万博を実行するに当たっては研究開発の建物をたくさん誘致して、このあたり一帯を愛知県の研究開発ゾーンにしようとする プランがありました。その計画の一環としての大学設置に伴いこちらに来ました。今年情報科学部ができてから、ちょうど10周年を迎えることになります。一方県立大学が今年度から法人化し、21年度には看護大学と合併し、新・県立大学と生まれ変わり、また学部も増設される予定となっております。
 
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