いろいろな人権 『障害者の人権』 
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障害者の人権

(2)障害者の現状

ア 自分自身又は家族等、まわりに障害のある人がいますか?
障害者の社会参加に関する特別世論調査  2005年(平成17年)1月に内閣府が行った「障害者の社会参加に関する特別世論調査」によると、「自分自身又は家族等、あなたのまわりに障害のある人がいますか?」という問いに対して、「自分自身又は家族等身近な親族」に障害を持つ人がいると答えた人は21%。隣近所、会社、学校など親族以外でも、約6割もの方が、自分のまわりに障害を持つ人がいると答えています。つまり、障害を持つ人の問題は、特別な問題ではなく、皆さんのまわりにある身近な問題であるといえるのです。

イ 身体障害児・者実態調査
身体障害者児・者実態調査  厚生労働省の「身体障害児・者実態調査」では、障害者といわれる方は、平成13年の時点で656万人となっています。身体的障害者と言われる方が352万人で全体の54%と最も多く、国民1,000人あたり28人という結果がでています。精神障害者は258万人で39%を占め、同じく1,000人に21人の割合です。知的障害者は最も少なく46万人ですが、国民1,000人あたりでは4人いることになるのです。

ウ 在宅の身体障害者
年齢階層別障害者数の推移(身体障害者/在宅)  在宅の身体障害者を年齢別に見ると、18歳〜64歳の働く世代では、昭和55年の58.2%、平成3年の47.6%、平成13年の36.6%と、年々減少傾向にあります。それに対し、65歳以上の年齢層では、41.8%、47.4%、60.2%と年々急増しています。
 もう少し詳しく見ると、50歳代から身体に障害を持つ人が増え始め、65歳〜69歳、70歳以上と急増しています。つまり、高齢に伴って、身体に障害を持つ人が急増していくという結果がでているのです。

エ 高齢層障害者の激増
  障害者、特に身体に障害を持つ人は、年々増加しており、特に高齢層障害者が激増していることが、厚生労働省の調査結果からわかるのです。我が国の総人口に占める65歳以上の人口の割合は、平成13年の調査時点では18%であり高齢化がかなり進んでいるわけですが、身体障害者では、その3倍もの高齢化が進んでいるのです。そして、今後も益々この傾向が続くと思われます。つまり、障害者問題は決して他人事ではないのです。

オ 障害者数の推移
地域の人とのふれあいの多少と地域活動への関心  私たちが暮らす愛知県では、どうなのでしょう。身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者福祉手帳の交付数を見てみると、平成11年度から平成16年度に至るまで、いずれの障害においても年々増加しています。特に、身体障害者手帳の交付では、平均で5千人以上もの身体障害者が増加していることがわかります。

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