◆ 測量人夫の時代 |
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カネトはそれから、人一倍仕事をがんばってきた。ところが、本州から渡ってきたカネトと同じ本雇いの人夫達の給料は日給25銭貰えるのに、カネトは15銭しか貰えなかった。 「なぜ僕だけ少ないんだろう。」 カネトは不思議に思って組頭に聞きに行った。すると、 「ばかやろう!アイヌのくせに!給料を貰えるだけありがたいと思え!!」 と、どなられた。
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小学校のころ、シャモの子にいじめられていたのがつい昨日のように思えた。ここでも、アイヌというだけで給料を下げられた。人一倍働いているのにみとめられないのが情けなかった。カネトは、ダテカンバの幹に頭を打ち付けて、おいおい泣いた。
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