引用のかたち−全ての言葉は潜在的に引用されている!− 
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誰の言葉を引用するか


 普通、「引用」というものは自分とは別の人の言葉を引いてくるものです。一方、自分の言葉を引用するという場合もあります。それは今話して(書いて)いる場面とは別の場面(過去の場面)で自分の話した(書いた)言葉を引く場合です。これは、見方によっては過去の自分は今の自分とは違うので、他人の言葉のように引用しているということが言えるかもしれません。
 では、今現在のリアルタイムの自分の言葉を引用するということはあり得るのだろうか、ということが少し気になります。現代の話し言葉から探してみますと、「って」で終わる文の一部に見られます。このことについて次に述べます。
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