情報通信技術を活用した生涯学習の推進 
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共同作業

  ネットワークというのは、いわゆるコラボレーションや共同作業などに話が移るようになってきています。ネットワークは「個人の道具」でもありますが、誰の道具かと考えると、どうも「組織の道具」だと思えるところが多く出てきています。 インターネットなどの中でも共同作業などで、離れた所にいる人たちがネットワーク上で仕事をしています。そうすると会社にいなくても仕事が出来るので、在宅という事も可能になります。制度的にどのくらい許せるのかという縛りはありますけれど、こういうことが進められるようになってくるのです。 

 ネットワークは人や組織をつなぐような道具であり、今までの仕事の仕方、あるいは組織の関係の仕方を変えていかなければいけない部分がいくつかあると思います。それにはネットワーク上の共同の作業空間が必要になります。場所があるというだけでは駄目で、何かテーマがあって一緒に集まるわけです。だから掲示板など、互いが交流できる場所が用意されるのです。ある課題を持ったいろいろな人たちが集まってコミュニケーションがとれる、その支援をしましょうという形に変わっていきます。市町村の連携にも共通の課題があれば、組織と組織を繋いでいく道具ですから、おおいに機能し始めます。これが今の状況です。

 ですから大学の中も、縦割とかセクト的だとか言われますが、こういう手法を使いながら横につないでいって、組織の変更をしなければいけないといわれているところがあります。これは国もそうです。国も教育の情報化と言いましたが、小渕首相のときに始まった「ミレニアムプロジェクト」というのは省庁の壁を越えて一緒にやりなさいといっています。生涯学習関係も含めてですが、別に1つの局だけが担当するわけではなく、他の部局からも応援をして動いているというのが現実です。学校の情報化に関わっているのは文部科学省だけではなく、経済産業省とか総務省とかも一生懸命やっ ている事があります。そこが連携をして動いているので、組織間のつながりも非常に重要であると思います。

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