![]() 平成11年度「通信白書」より |
これは旧郵政省が出している「通信白書」からの資料です。
情報通信関係のメディアが世帯に普及するのをみる時、世帯の10%というのを1つの目安にしています。世帯の10%に達するまでに何年かかりましたかということを示しているものです。当然、商用化されて、買う事ができるという条件がありますので技術開発は別とします。電話は76年くらいで、やっと世帯の10%普及しました。ファクシミリも19年かけて一般家庭の10件に1件はあるという具合に普及していきました。携帯電話は、前身の自動車電話も含めて計算すると15年くらいかかっています。
コンピュータは速くて、いわゆるパソコンが出てきて世帯の10%になるまで13年くらいだそうです。これは他のメディアよりも速いのですが、問題はインターネットで、これは5年で世帯の10%になってしまいました。10年前にはなかったような事が、今は当たり前のようになっています。最近はADSLとかXDSLとかの高速なネットワーク、あるいは光ファイバーも家庭に入り始め、さらに普及をしています。
しかし、世界と比較すると、日本は先進国の中での普及率は最下位だとの調査結果もありました。国全体を含めて、かなり情報化に力を入れているのが現状です。そういえば一昨年度も補正予算ではありましたが、IT講習などを企画して進めてました。かなり多くの人たちが利用できるように整ってきていますが、本当はそのようなIT講習で、こんな学習情報を入手できるとか、こんなチャンスがあるとかなどを教えた方が、もっと実際の生活に役立つのかも知れません。コンピュータを使いましょうというテーマから、コンピュータを使って何々しましょうというテーマに変わってきており、去年今年あたりからいくつかの講座が出はじめていると思います。