情報通信技術を活用した生涯学習の推進 
もどる  目次へ  すすむ  
学習情報の提供目的

  学習情報を提供していく事は、そこで学習ができる、完結しますよというだけではなく、目的として、潜在的な学習意欲をどう顕在化、具体化するかという事があります。百科全書的な情報はその学習の入口で、その内容をもう少し継続させたい、深めたいと別の学習機会、講座などを利用するというような形の流れかと思われます。

  また、情報はタイプ分けをして集められています。例えば「人に関する情報」は、どちらかというと学習機会を作る側、例えば公民館の担当者の方々が利用される部分が多いのですが、指導者に関する情報や、グループ・サークルに関する情報などが蓄積されています。どんな指導者がいるのかという情報は、学校教育も総合的な学習の時間の講師を探す時にリストがないので、自前で一生懸命作り始めています。どうして、生涯学習とリンクしないのかなと思ってしまいます。そういう人に関するような、指導者に関するような情報等も集められています。

学習案内情報の分類
 
n学習機会に関する情報
n施設に関する情報
n学習団体・グループに関する情報
n指導者,講師,ボランティア等に関する情報
n学習教材,教具等に関する情報
n各種資格に関する情報
n学習プログラムに関する情報
nその他

 学習情報は、だいたい上記のように分類されています。分類の仕方を国が働きかけて整備していますので、どの都道府県の生涯学習関係のホームページでも、だいたい同じタイプに分けられています。学習機会に関するもの、講座等の案内、施設関係、団体・グループ、指導者関係、教材関係、視聴覚の教材等もこの中に入れます。それから各種の資格、学習プログラムに関する情報など、大枠はこのように整備されています。こういった情報が各都道府県に集まり、さらに国全体で統括して考えようというのが「まなびねっと」と呼ばれているものです。それぞれの中核的なところで都道府県が活動しているという位置付けになるだろうと思われます。 「学びネットあいち」は非常に新しいシステムを入れているので、他の都道府県に比べて情報提供は非常に容易になっています。一方的に県から提供するというスタイルだけではなくて、例えば市町村などでデータを入力していただくとそれを集めてきて、すぐに反映させる事ができるシステムになっています。
  学習情報の収集については、本日お集まりの「ネットワーク機関」に相当する所が、情報源として非常に重要になります。県が情報を集めても、県がやっている事が全てではなく、むしろ実質的に行っているのは市町村やこのような機関ですので、情報を集めていくという点で公民館関係、図書館、その他の社会教育関係の施設、教育委員会、行政関係、大学、マスメディア関係、専門・専修学校、または民間やNPOなど、そういう所が現実に情報源として動くということになり、これらの情報収集の要が公民館等の社会教育機関や、生涯学習センターになるということになります。


もどる  目次へ  すすむ