第1段階の甲骨文は無いわけですから、武丁時代の甲骨文の内容により、時代をさかのぼった初期の状況を推定するということになります。殷文化初期のある段階の諸族と自然神、族長と祖先との関係を推定すると図2のようになります。
まず大陸にA・B・C・D族などがいて、それぞれ自分たちの自然神をもっていた。D族(殷族)も自分たちの自然神(後に最高神の帝となる)をもっていたと考えます。また、祖先もA・B・C・D族などのそれぞれの族長の祖先がいて祭られていたと考えておきます。
東アジアの古代王朝 (1)書かれた古代中国の宗教と政治 |
第1段階:殷文化初期のある段階
第1段階の甲骨文は無いわけですから、武丁時代の甲骨文の内容により、時代をさかのぼった初期の状況を推定するということになります。殷文化初期のある段階の諸族と自然神、族長と祖先との関係を推定すると図2のようになります。
まず大陸にA・B・C・D族などがいて、それぞれ自分たちの自然神をもっていた。D族(殷族)も自分たちの自然神(後に最高神の帝となる)をもっていたと考えます。また、祖先もA・B・C・D族などのそれぞれの族長の祖先がいて祭られていたと考えておきます。