天文学への誘い、大宇宙の誕生 
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太陽系の仕組み

 1つの大きな問題は、太陽系がいつ、一体どういう仕組みで誕生したのであろうかということです。太陽系が始まらないと私たちもいなかったわけですが、現在相当分かってきています。人類の歴史は、たかだか10,20万年の歴史しかありません。その舞台となったのが地球であります。しかし地球というのは、いわば太陽の周りの非常にささやかな付属物として生まれました。やはり太陽系において主役は太陽であり、そのお話を少ししようと思います。
 太陽は大体今から46億年前に生まれました。そして、宇宙は137億年前に生まれています。つまり、宇宙が始まって90億年ぐらいしてから太陽系が生まれたということです。太陽系はかなり後で生まれているということになります。
 実はこの太陽も運命があって、あと50数億年すると膨れ上がって飛び散っていきます。ただ、その時に熱いガスも飛び散っていき、そのガスの中に地球も飲み込まれてしまいます。つまり、地球はまた宇宙に戻っていくということになるのです。そして太陽から出てきたガスは、やがて段々エネルギー源が無くなり、広がって冷えて宇宙の雲に化けていきます。
 

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