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この図の円盤の端から端までで、大体10万光年です。そして太陽は中心から3万光年弱のところにあります。宇宙は今から137億年ぐらい前に始まりました。その137億年から恐らく10億年ぐらい経った頃に、この銀河系の種ができ始めていたのだろうと私たちは思っています。それが100億年以上経って、この図のようにきれいな格好に変化してきているのです。
銀河系の中心を見ると、その周りを多くの星がさらに濃く取り巻いています。このあたりは重さが重たいため、一番重力が強いわけです。そして、その重力に太陽も引かれそうになっています。ところが全体が回転しているため、遠心力が重力に逆らって反対側に働いています。この2つの力が大変見事にバランスを保って、太陽は銀河の中心に落ちないのです。それぞれの星がみんなそうです。
そういう状態で2千億個の星は整然と回転しています。大体1回転するのに、2,3億年かかります。銀河系はまだ100億年ちょっとしか生きていないので、2億年というと、せいぜい50回ぐらいしか回転していないのです。そういう意味で言うと、結構若い宇宙に私たちは住んでいます。まだまだ出来たての宇宙と言っていいのではないかと思います。