大学をまちづくりの中心に ―リカレント教育がつくりだす人の循環― 
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ひと循環型社会支援機構の事業展開



ひと循環型社会支援機構「くるる」の構造

人が循環することのイメージ
 
 大学の研究室が中心になり、お金や施設を提供できる企業とジョイントして、大学からは、知的な資源、人的な資源を出しながら、この「くるる」セミナーを使ってシニア世代の人々を集め、さらに、その人々をグループとして、地域社会に押し出していきます。その時同時に、いろいろな地域の資源をデータベース化していきながら、そこに集めていく手立てをとります。そこから人々がまちに進み出ていくことで、更にまちの人々が「くるる」セミナ−に還ってくるような循環を作ろうというのが、セミナーの一つの考え方です。
 2003年4月から、もう少しこれを社会的に展開し、また成果を社会に還元できるよう、現在仕組みを変えている最中です。
 
シニアPC入門
「くるる」シニアPC入門
©2003 ひと循環型社会支援機構
例えば、「くるる」パソコン入門講座の例ですが、講師は短大の先生です。とてもいいことに、短大生達を連れてきて、最低2人に1人、多ければ1人に1人のアシスタントが付きます。そして5回の講座の中で、受講生の方は、ほぼ例外なくインターネットを使って、画像をダウンロードして、挨拶の手紙や葉書を作ることまでできるようになります。
 ここでも一つの循環ができていて、1、2、3期の修了生の方々が、無償のボランティアで、この講座を手伝っています。自分でできるようになった方々が、次の方のために1対1で教え、自身も楽しみながら一花咲かせ他人のために一肌脱ぎ、皆が楽しくなって、いろいろなことが出来ていくのです。
 この中で岐阜市の繊維関係で絵を書いている方々がたくさんいます。その方々も参加して、コンピュータを使ったいろいろなデザイン関係のシニアのための企業を作ろうという話も出てきています。そこに若い世代も関わって、雇用も少しはできていく形で、進んでいくのではないかと考えています。出会いの中で、自分がもっているものを提供して、社会をつくり変えていく力を発揮していく、そして社会のために自分が受けた恩を返していく形で循環をしていくのだろうと思います。

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