輝け あいちっ子 
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 は じ め に

 子どもは、成長とともに、家庭から地域社会へ、さらに学校へと生活の場を広げていきます。そこでいろいろなことを経験し、学習しながら、様々な能力を身に付け、社会に適応できる人格を形成していきます。したがって、望ましい人間形成が行われるためには、それぞれ役割の異なる三つの生活空間が相互に連携し、それぞれの機能を果たすことが大切です。
 少子化、核家族化、母親の就労の増加、地域の結びつきの希薄化など、近年の急激な社会の変化とともに、家庭の在り方が大きく変わってきております。このような子育て環境の変化によって、家庭とともに地域の教育力も低下してきていると指摘されております。
 学校週5日制の実施は、このような反省に立って、これまでの学校教育中心の考え方を改め、家庭や地域社会における教育機能を十分に発揮することが大切だと考えられたからです。
 このような家庭と地域社会の教育力の活性化が強調される時期にあたり、各地域の家庭教育の指導者の方々に利用していただけるよう、この手引書を作成しました。
 子どもが育つこと、家庭が育つこと、それがどんなことなのか。それがどのように可能か。どのようなことを配慮すればよいのか。この冊子の中で、それらを考える手がかりを見い出し、子育てを楽しんだり、地域の子育てを支援することに役立てたりしていただけることを願っております。

愛知県教育委員会

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