あいちっこプチっ子 
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胎児への思いやり

 胎教をしていますか
 おなかの赤ちゃんのために最も大切なことは、まず子宮の環境をよくすることです。そして深い愛情を注ぐことです。思いやりを持った楽しい語りかけをすることで、もうここから母と子の絆が育っていくのです。
 最近の医学では、おなかの赤ちゃんの健康状態や発育の様子がよく分かるようになりました。
 生まれる前から性別が分かることをはじめとして、お母さんとおなかの赤ちゃんとは、ホルモンという感情や心理をコントロールする物質を仲立ちにして、精神面で結ばれているということも分かってきました。ホルモンを通じて、お母さんと感情のコミュニケーションをしていると言ってもよいでしょう。
 大切なのはお母さんの心理状態です。ストレスや不快な思いや不安な気持ちなどが強くなると、おなかの赤ちゃんへ送るホルモンのバランスが崩れ、時には発育を妨げるようにもなるのです。妊娠中は、できるだけゆったりとした気持ちで、心身共にゆとりのある毎日を過ごすことがおなかの赤ちゃんへの最も良いプレゼントになるようです。これが本来の胎教と言えるのかもしれません。

 心がけたいこと
 おなかの赤ちゃんが十分発育するための栄養を送ることも大切な思いやりの一つです。つわりで苦しいときもあるかもしれませんが、できるだけ栄養価の高いものを少量ずつバランスよく食べるようにしたいものです。
 たばこやアルコールは避けましょう。アルコールは特に妊娠初期は一切飲まない方がよいと思われます。たばこはおなかの赤ちゃんの発育を悪くし、未熟児が生まれる率が増加するとか、乳幼児突然死症候群との関係も報告されており、そうした影響を考えれば、避けるのがおなかの赤ちゃんへの思いやりと言えるでしょう。
 様々な研究は、今まで神秘に包まれていた胎内のことをはっきりとさせてきました。
 おなかの赤ちゃんは、聞き、理解し、感じる存在なのです。お母さんのおなかの中で赤ちゃんは、一生懸命学びながら生活していると言っていいでしょう。こうした意味からも、既に立派な心をもった一人の人間としてかかわっていく方がいいと言えそうです。
 お父さん、お母さんが赤ちゃんをいとおしいと思う感情や、誕生を心から待っている気持ちこそ、赤ちゃんへの大きな思いやりであり、そうした親としての自覚がすばらしい胎教になるのです。


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