あいちっこプチっ子 
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おなかの中で赤ちゃんは

 人間の赤ちゃんへ
表  赤ちゃんは、おなかの中でどのように成長していくのでしょうか。人間の赤ちゃんは、地球上に生命が発生してから人類が出現するまでの35億年という長い進化の歴史を、たった40週(280日)でたどるという驚くべきスピードで成長し、生まれてきます。
 細胞が分かれ、形ができ始め、えらやしっぽがついて魚のような形になり、やがてえらがとれ、肺ができてきます。次にしっぽが消え、うさぎに似たほ乳類の形になってきます。そして、胎内にいる間に人間として生きていく上での必要な各器官の基盤が形作られてしまうのです。胎内での成長ぶりは想像以上に早く、右の表のように、特に妊娠初期のころは、生まれる子どもの一生にかかわる大切な時期であることが改めてよくわかります。
 活発に動きます
 羊水の中で泳いだり、両足の膝を曲げたり伸ばしたりするようになり、だんだん複雑な細かい動きもできるようになります。脳の発達も活発になり、運動をコントロールすることができるようになってきます。
 声は胎児に聞こえています
 妊娠30週を過ぎると、おなかの赤ちゃんも体が大きくなって、子宮の壁にくっつき音が聞こえやすくなります。お母さんの血液が流れる音を聞いたり、お母さんの声はもちろんのこと、身近な人たちの声も赤ちゃんには届いています。
 眠ったり、目覚めたり
 妊娠32週を過ぎると、赤ちゃんの運動にもきまった周期ができ、眠ったり、目覚めたり、規則正しい生活のリズムを楽しんでいます。お母さんもできるだけ心豊かに、おおらかな気持ちで過ごすことが大切です。
 指しゃぶりでお乳を吸う練習を
 おなかの中で赤ちゃんは、自分の手や腕をロに持っていき、指をしゃぶったり、吸い付いたりしています。お母さんのお乳を吸う練習をしているのです。
 生まれてから身に付ける能力もありますが、おなかの中にいる時から、いろいろな能力を身に付けて生まれてくるのです。


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