あいちっこプチっ子 
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父親になるあなたへ

 女性は、初めて母親になる日までに既に体の準備と気持ちの準備を少しずつ整えていきます。その上、生理的な変化によって妊娠そのものを実感していきます。
 ところが、男性の場合は、なかなか実感が伴わないものです。
 子どもが生まれ、成長していくということは、まさに二人にとって人生の一大イベントではないかと思われます。新しい生命が芽生えたその時点から、父親としての人生がスタートします。
  妻の体へのいたわり
 妊娠中と言っても病気ではないのですから、今までと特別違った生活になるわけではありません。でも、妊娠中はとかく感情が高ぶりがちになるので、日常生活の中で妻をいたわり、体の変化に戸惑う妻を冷静にやさしく見守るのも夫の役割です。
 妊娠中の妻を支えることが、おなかの赤ちゃんをいたわることになります。このように妻を支えること、そのことが父親としての第一歩となるのです。あなたの理解と協力は、妻にとって何よりも心強いものになるでしょう。
  夫として、父親として
 妊娠中に話し合っておきたいことがいろいろあります。
 赤ちゃんを迎える生活環境、これからの生活のこと、出産費用など経済的なことも大事なことです。一人の子どもを育て上げるためにはいろいろな費用を必要とします。長期のプランを同時に考えることも必要になってくるでしょう。
 また、共働きの場合には、子どもの保育をどうするかという問題もあるでしょう。他の家族が同居している場合には、人間関係がうまくいくように努力し、改めて考えるべきことも出てくるでしょう。
  新しい生命への思いを
 新しい家族を迎え、あなたの生活の核はこの家庭であるということをまず自覚する必要があります。そしてその家庭を守ると同時に、父親として我が子の教育方針を考えなければなりません。どんな子どもに育てたいか、子どもとどうかかわっていったらいいかなど、子どもを育てる楽しみを味わいながら、時代を見通した育児観をじっくり考える必要があるでしょう。
 まさにそれは父親としての責任であり、あなた自身の人生観を問われることになるのです。


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