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2章 ホームページ作成の基礎

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2章では、ホームページ作成に関する基礎的な知識について学習し、簡単なホームページを作成します。 |
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  ホームページの概要
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 | ホームページは、HTMLという言語で書かれていることは1章でお話しましたが、HTMLファイル(ホームページ構成ファイル)は、テキスト(文字)情報で作成されています。
すなわちテキストエディタ(メモ帳やSimpleText、一太郎やWord等)で、ホームページを作る事ができるわけです。
HTMLは全てタグで管理され、タグは”<タグ名>”と記述します。 |
タグはタグ名により、文字の装飾、画像の表示、レイアウト、リンク等、何をするタグであるかを識別します。
タグは原則的に開始タグ(”<タグ名>”)と終了タグ(”</タグ名>”)で構成され、開始タグと終了タグに挟まれた範囲がそのタグの影響範囲となります。

赤線の部分がHTMLタグの影響範囲となります。
これからホームページを作成していく上での注意事項として、
・画像の表示や改行等、文章情報以外の設定は全てタグで指定する。
(HTMLファイル内で使用したタブや改行は、ブラウザの表示には影響なし)
・タグは半角英数文字で記述し、入れ子形式で組み合せて使用する。
(タグ名は原則的に大文字で記述します。小文字でも問題なし。)
・タグ内にスペースを記述する場合も、半角文字で記述する。
・半角カタカナは使わない。
(ブラウザで表示する際に、文字化けする可能性大)。
・ファイルの拡張子は.htmまたは.htmlである(.txtではない)。
(Macintosh利用者は、ファイル名の最後に.htmまたは.htmlを付ける)
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(例)
入れ子形式の記述は、タグの中にタグを書く”中へ中へ”と設定していく表現方法です。
以上5項目について注意しながら、実際にホームページを作ってみましょう。
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  「こんにちは」と表示するホームページを作ってみよう
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 | これから実際にホームページを作っていくわけですが、その前に制作環境を確認してみましょう。
1.ブラウザはあるか?(作成したホームページの確認に必要) |
| インターネットに接続されていなくても大丈夫。
マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ、またはネットスケープ社のナビゲータかコミュニケータ。
ブラウザのバージョンは3.0以降を推奨。
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2.テキストエディタはあるか?(ホームページの作成に必要) |
| メモ帳やSimpleText、一太郎やWord等。
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上記のブラウザとテキストエディタがあれば準備よし!
それではテキストエディタを起動してください。

1) HTMLファイルを定義しよう。
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- HTMLファイルを定義するには、HTMLタグを使用します。
- HTMLタグは必ず必要なタグで、HTMLの記述範囲を設定するものです。
- (HTMLファイルであることを示しているタグであるとも言えます)
- HTMLタグの開始タグと終了タグの間に、ホームページを構成する全ての情報を記述します。
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2) ボディ部を定義しよう。
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- ホームページの本文(ボディ部)を定義するには、BODYタグを使用します。
- BODYタグは重要なタグで、ホームページの本文記述範囲を設定するものです。
- ホームページ本文を構成している全ての要素(コンテンツ)を、ボディ部内に記述します。
- (BODYタグは、HTMLタグの開始タグと終了タグの間に記述します。)
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3) 「こんにちは」と表示するホームページにしてみよう。
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- ホームページのボディ部に「こんにちは」と表示させるには、BODYタグの開始タグと終了タグの間に「こんにちは」を記述します。
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4)作成したファイルを”rensyu01.htm”という名前で保存しよう。
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左の図は、メモ帳で"rensyu01.htm"を作成した例です。
改行やタブ(赤線)で理解しやすいように記述してありますが、ブラウザで見た場合は改行とタブは無視され、
1行で記述したものと同じように表示されます。
メモ帳の場合は、"ファイル"メニューより"名前を付けて保存"を選択し、
"rensyu01.htm"というファイル名にして"OK"をクリックし保存します。
(どこに保存したのかを覚えといて下さい。デスクトップに保存するとわかりやすいです。)
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5)ブラウザで「こんにちは」と表示されるか確認してみよう。
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ブラウザ(マイクロソフト社のインターネット エクスプローラ、またはネットスケープ社のナビゲータ)を起動します。
"rensyu01.htm"ファイルをブラウザのウインドウ内にドラッグするか、"ファイル"メニューより"開く"(またはページを開く)を選択し、"rensyu01.htm"を選び開きます。
図のように、ブラウザに"こんにちは"とだけ表示されていれば成功です。
もし、タグが表示されていたら、タグが全角文字で入力されている可能性があります。
"こんにちは"の背景が白色でなく、灰色の場合もあります。これは失敗ではありません(成功しています)。
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  いろいろな大きさで文字を表示してみよう
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 | それでは文字の大きさを変えてみましょう。
文字の大きさを変えるには、2通りの方法(タグ)があります。
1つは見出しタグと呼ばれるタグで、<Hn>〜</Hn>(nには同じ数字が入ります)と表現します。
見出しタグは、タグで挟まれた範囲の文字が拡大強調または縮小強調表示され、しかも前後に改行と1行分の空行が自動的に入ります。
(例) | ここから<H2>ここが見出し文字となる</H2>ここまで |
| 表示結果 |
もう1つはフォントタグと呼ばれるタグで、<FONT SIZE="n">〜</FONT>(nには数字が入ります)と表現します。
FONTタグのオプション属性であるSIZEを使用し、文字のサイズを指定します。
フォントタグは、タグで挟まれた範囲の文字が拡大または縮小表示されるだけです。
(例) | ここから<FONT SIZE="5">ここが拡大表示"5"となる</FONT>ここまで |
| 表示結果 |
どちらのタグも、文字の大きさを数字(nの代わりに入る数字)で表現します。
見出しタグの場合、1が最大で6が最小サイズとなります。
フォントタグの場合は、見出しタグとは逆で、小さな数字ほど文字は小さく1が最小で7が最大サイズとなります。
またフォントタグは、絶対値での大きさ指定だけでなく、デフォルト(標準)サイズからの相対的なサイズ指定も行えます。
(例) | ここから<FONT SIZE="+2">ここを2まわり大きく表示</FONT>ここまで |
| 表示結果 |
文字のサイズを1まわり大きく、1まわり小さく表示させるだけでしたら、文字拡大縮小表示タグのBIGタグやSMALLタグもあります。
(例) | ここから<BIG>大きく表示</BIG>、ここから<SMALL>小さく表示</SMALL> |
| 表示結果 |
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  文字や背景をカラフルにしてみよう
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 | それでは文字や背景をカラフルにしてみましょう。
文字をカラフルにするには、FONTタグを使用し、背景をカラフルにするには、BODYタグを使用します。
文字をカラフルにする場合は、FONTタグのオプション属性であるCOLORを使用し、文字の色を指定します。
色を指定するには<FONT COLOR="#rrggbb">〜</FONT>(rrggbbには16進数の数字が入ります)のように記述します。
色を表す16進数のrrggbbは、赤色の強さを指定する左2桁(rr)、緑色の強さを指定する中央2桁(gg)、青色の強さを指定する右2桁(bb)の計6桁で構成されています。
16進数は、0〜9、a〜fを使用して10進数の 0〜15 を表現し、10進数の16で1桁上がる数の表現方法です。
2桁の16進数で表現できる数は、00(0)〜ff(255)です(括弧内は10進数の値)。
数字が小さいほど暗く、数字が大きいほど明るい色を意味します。
(rrggbbが000000の場合は黒色、ffffffの場合は白色となります。テレビと同じ原理です。)
Webカラー 一覧を参考に色の指定方法を考えてみましょう。 |
(例) | ここから<FONT COLOR="#ff0000">赤色で表示</FONT>ここまで |
| 表示結果 |
背景をカラフルにする場合は、BODYタグのオプション属性であるBGCOLORを使用し、背景の色を指定します。
色の指定方法は、FONTタグと同じです。
(例) | <BODY BGCOLOR="#ffff00">これで背景は黄色で表示</BODY> |
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  文章を読みやすくしてみよう
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 | それでは文章を改行(改段落)して読み易くしてみましょう。
HTMLでは、ファイル内の改行やタブは無視された状態で、ブラウザに表示されます。
そこでブラウザに改行された状態で表示させるタグとして、BRタグとPタグがあります。
BRタグは改行タグと呼ばれ、文字や画像等の各コンテンツを1行分改行します。
BRタグは特殊なタグで、開始タグしかありません。
改行したいポイントに、BRタグを記入するだけです。
改行タグは連続して入力した分、改行します。
Pタグは改段落タグと呼ばれ、1行分の空行と改行が入ります。
Pタグも開始タグのみで使用しますが、開始タグと終了タグのペアで使用することもできます。
Pタグは連続して入力しても、1つ分しか機能しません。
(例) | ここで改行<P>ここから次の次の行 |
| 表示結果 |
HTMLファイルでは、改行やタブによるスペースは無視されますが、半角スペースや全角スペースは機能します。
全角スペースは入力した分だけスペースとして機能しますが、半角スペースは連続して入力しても1つ分しか機能しません。 |
(例) | ここで(半角スペース4つ) 改行<BR>(全角スペース2つ) ここから次の行 |
| ここで(半角スペース4つ) 改行 (全角スペース2つ) ここから次の行 | 表示結果 |
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  横線を引いてみよう
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 | 横線を引くにも、専用のHRタグがあります。
HRタグも特殊なタグで、開始タグしかありません。
改行したいポイントに、HRタグを記入するだけです。
HRタグは、自動的に前後に改行が行われ、上下にスペースも入ります。
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