尾張万歳は、鎌倉時代に無住国師というお坊さんによって作られました。尾張の万歳はもともとは仏教の布教のために作られました。尾張では全部で5つの万歳があります。一番古いのは法華経万歳といって、本願寺派・浄土真宗の家の方が舞います。
そのほかの万歳も宗教色が非常に濃い万歳です。1つだけ「地割万歳」といって無宗派の万歳があります。これが皆さんがよく御存知の万歳です。地割万歳は、明治も間近に迫った江戸時代の末期に名古屋の徳川家の『御殿』でお正月に一度だけ舞ったという記録が残っています。このため地割万歳は「御殿万歳」とも言われています。殿様の前なので宗派があるとまずいため、無宗派の「地割万歳」がお祝いの席で舞われたと言われています。 |
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