愛知県ビデオコンテンツ 平成19年度 愛知県民俗芸能大会 〜岡崎市大会〜
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尾張万歳(おわりまんざい)

 尾張万歳は、鎌倉時代に無住国師というお坊さんによって作られました。尾張の万歳はもともとは仏教の布教のために作られました。尾張では全部で5つの万歳があります。一番古いのは法華経万歳といって、本願寺派・浄土真宗の家の方が舞います。 そのほかの万歳も宗教色が非常に濃い万歳です。1つだけ「地割万歳」といって無宗派の万歳があります。これが皆さんがよく御存知の万歳です。地割万歳は、明治も間近に迫った江戸時代の末期に名古屋の徳川家の『御殿』でお正月に一度だけ舞ったという記録が残っています。このため地割万歳は「御殿万歳」とも言われています。殿様の前なので宗派があるとまずいため、無宗派の「地割万歳」がお祝いの席で舞われたと言われています。

 尾張万歳は、扇子を持って祝詞を唱える太夫と、鼓をたたいて合いの手を入れる才蔵の二人によって演じられ、年長者が太夫を務めるのが基本です。ただし、演目によっては、才蔵が2人あるいは4人に増えたり、また楽器も三味線や胡弓を加えて華やかな舞台芸となることもあります。

【出演団体】 尾張万歳保存会・知多市立八幡小学校・知多市立八幡中学校

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