1300年ほど前、鳳来寺山を開いた利修仙人は309歳で亡くなるとき、それまで使ってきた3匹の鬼に、鳳来寺の守り神になるよう言い含めて首をはね、本堂の下に埋めたと言われています。 その鬼の供養のために田楽を始めたといわれていますが、もともと鳳来寺では、お正月に修正会、別名「おこない」といって、前の年の罪や穢れを祓う行事をしています。
そして、最後の慰労の意味を込めた余興の中で、五穀豊穣、天下泰平の祈願をこめて一連の稲作をまねした田遊び、豊作の喜びを一足先にしてみせる予祝田楽踊り、豊凶の占いをする矢納めなど28番を舞います。現在は、毎年正月三日、鳳来寺本堂前の田楽堂で行っています。 最後の「惣田楽」は、鳳来寺田楽の中で一番賑やかでその楽しさが伝わってきます。 【出演団体】 鳳来寺田楽保存会