菟足神社の田祭りは、稲作の経過を身振りや歌で模擬的に演じ、豊作を祈願する予祝行事です。行事の起源は定かではありませんが、元禄7年(1694)の菟足神社事録の中にある「田祭り」の記載と、元禄14年(1701)正月調整と記された「昼間持ち」の女装装束が残っています。
作大将が、一所作ごとに神殿に詣でて神意を伺い、これを作男に告げて行進します。 田打ち→籾まき→鳥追い→馬の代かき→代ならし→苗打ち→昼間持ち→田の草取り→稲の鳥追い→稲刈り→稲のかず→稲ぶら作りの順に行います。作男たちは、田に見立てた太鼓の上に田地餅を乗せ、70p程の柳の木の枝先に餅をつけて鍬に見立てて、これで太鼓を突き、唱えごとをします。 【出演団体】 菟足神社田祭り保存会