◆ 道化的に舞う「もどき」 |
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「もどき」
「つるぎ」の舞に対するのが「もどき」である。舞手は一人、「つるぎ」の舞と同様の服装であるが上衣は着ず、木刀を藁の鞘に包み、左手にシキミの小枝を持ち片足で舞う。「つるぎ」の舞の真似事を道化で舞うもので、囃子はあるがうたぐらは無い。 |
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映像を見る・・・<約1分04秒> |
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◆ 鎮めの舞「ほこ」 |
「ほこ」
「ほこ」は鎮めの舞、ひのう様ともいい、荘厳で神秘的な静かな舞である。ひのう面という鼻高なお面を頭上に頂き、まず扇と鈴で舞う。囃子とともにひのう様のうたぐらが入る。次に鉾を操って、五方の舞をする。「ほこ」の舞は悪霊を鎮める舞とされている。 |
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映像を見る・・・<約1分44秒> |
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◆ 「きね」「しし」 |
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「きね」
「きね」は花笠をかぶった舞手が木の枝だけで舞、次に手杵を回しながら舞う。 |
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「しし」
「しし」の舞は女郎面を顔の左側につけた「まねき」と「しし」が舞うものである。ほんらいは女郎面と獅子の間で滑稽なドラマが演じられたであろう田楽能が源ではないかと考えられている。舞っていたししが伏して休むともう一人が榊を持ってきて木陰が作られる。獅子囃子のうたぐらが三度唱えられると、ししは立ち上がって再び舞始める。 |
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映像を見る・・・<約2分47秒> |
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◆ 「こま」 |
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「こま」
「こま」の舞は、駒の面を頭上にかぶり扇と鈴を持ち舞う。駒が中途で休み伏せているところ遠方からやってきた博労が出てきて即興的な問答をはじめる。これは田楽能の狂言の名残である。そして馬主と商談がまとまると、駒は再び鈴を鳴らして舞う。
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映像を見る・・・<約2分32秒> |
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◆ 「おきな」「さんばそう」 |
「おきな」
「おきな」はおきなの面「まつかげ」はまつかげの面を頭につけてうたぐらを詠む。阿弥陀堂を祝福するとともに天下安全、五穀豊穣を祈るものである。 |
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「さんばそう」
4人が中央のゴザの上に阿弥陀へ向かって座る。まつかげのうたぐらを詠むと、中の一人が宝物、つまり男根でお払いの所作をする。天下安全の祈りであるが、男根を持つところに豊作の意が伺える。
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映像を見る・・・<約1分17秒> |
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