演芸やテレビなどでおなじみの「漫才」は、江戸時代の「万歳」が元祖です。
万歳は、『新しく来る年がよい年となりますように』という願いを新春の寿詞(ことほぎ)の台詞(せりふ)にこめて舞う正月の祝福芸です。二人の万歳師の滑稽(こっけい)な会話が見ている人の笑いを誘い、それが福をもたらすと考えられていたのです。
三河の万歳師たちは徳川家の庇護(ひご)のもと、関東一円で幅広く活躍しました。そのため江戸では、「万歳」といえば三河万歳のことを指すほどでした。安城の三河万歳は、西尾市、幸田町の三河万歳とともに、平成7年に「国指定重要無形民俗文化財」の指定をうけています。 |
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