![]() 布施温先生 |
アラビア語の文字は固有文字で、位置によって少しずつ形が違っています。また、アラビア語の特徴は文字がすべて子音だということです。母音は「ア」「イ」「ウ」の3つしかありません。これは「エ」と「オ」が発音できないわけではありません。そしてもう1つの特徴は正則アラビア語と地域ごとのアラビア語があるということです。テレビ局や新聞などではすべて正則アラビア語で表記や発音されています。地域ごとのアラビア語で話すとなかなか通じないこともありますが、正則アラビア語で発音するとアラビア語圏すべてに通じます。それからアラビア語は喉の音が非常に多いので、発音はなかなか難しいです。
アラビア語では基本的な概要を3つの子音で表します。例えばK、T、Bで「書く」という意味を表します。それに接頭辞、接尾辞などを加えて類似の単語を生産します。例えば「KaTaBa」で「彼は書いた」、それから「yaKTubu」で「彼は書く」、「KiTāB(un)」、( )の中は実際には発音しませんが、これが「本」です。これの複数形が「KiTāBat(un)」です。それから接頭辞の「ma」が付くと場所を表すので、「maKTaBat(un)」は「図書館」です。それから「事務員」が「KāTiB(un)」となります。すべてK、T、Bという3つの子音で表されています。したがってアラビア語の辞書を引くためには、どのような子音で構成されているかを見分ける必要があります。
また、複数形についてですが、2については2を表す双数形があるので、複数形は3以上です。しかも複数形のほとんどが不規則です。他にも文には名詞文と動詞文というのがあります。例えば「Anā Tālib(un)」(私は学生です)はbe動詞にあたるものはありません。しかし過去形になるとbe動詞にあたる「Kāna」が出てきます。これには男性形と女性形があって、少しロシア語に似ています。そして動詞文では動詞が先頭に来ます。
![]() |
最後に挨拶の言葉ですが、「こんにちは」は「アッサラーム アライクム」と言います。この「アライクム」の「ア」は喉から出す音なので少し苦労します。「アッサラーム」には「平和」という意味があります。この「アッサラーム アライクム」はいつでも使えますので、覚えてください。