会場展示物

今日は会場に展示物、中国の古代文字資料だけではなくて古代エジプト文字とかメソポタミアの楔形文字などの資料もちょっと持ってまいりました。最後にその説明をさせていただきます。

１．甲骨文片 殷代後期 中央に７字（改刻）。左下に６字（改刻？）。	２．工具鏟（１） 春秋〜戦国時代 農具の形状をした原始的な貨幣。右肩に「二」とある。	３．工具鏟（２） 戦国時代後期以降か 農具の形状をした原始的な貨幣。右肩に「中山」とある。字形よりみて戦国後期以降のものと思われる。
４．銅矛 春秋〜戦国時代 蝉、虎、龍などの図像。巴蜀文字と称されるもの。	５．貨幣・斉刀 斉国　戦国時代 斉国の貨幣。「斉之大化」もしくは「斉之法化」と読まれる。	６．貨幣・円跨布 魏国　戦国時代 魏国の貨幣。「安邑二釿」とある。裏には「安」と地名がある。
７．貨幣・円跨布 魏国　戦国時代 魏国の貨幣。「梁新（充）釿百當寽」とある。	８．貨幣・明刀 燕国　戦国時代 燕国の貨幣。左端には「行」、中央には「左」、右端には「右」とある。	９．貨幣・蟻鼻銭 楚国　戦国時代 楚国の貨幣。「君」とある。
１０．貨幣・旆戔當釿 楚国　戦国時代 楚国の貨幣。「旆戔當釿」とある。	１１．貨幣・尖足布 趙国　戦国時代 趙国の貨幣。「茲氏」とある。	１２．貨幣・大型方足布 戦国時代 「戈邑」とある。
１３．貨幣・方足布 戦国時代 「安陽」とある。	１４．貨幣・圓銭 戦国時代 「？六化」とある。	１５．貨幣・契刀 王莽の居摂二年（７年） 「契刀五百」とある。
１６．貨幣・貨布 王莽の地皇元年（20年） 「貨布」とある。	１７．封泥（贋作？） 前漢中期型 「洛陽太守章」とある。	１８．貨幣・ソグド銭 ソグデイアナ　８〜１１世紀 ソグド文字によるソグド語。裏面には人物像がある。
１９．貨幣・突騎施銭 ８世紀 テュルギシュハン国の貨幣。ソグド文字ソグド語の銘文を採用。	２０．貨幣・ウイグル銭 ９世紀末〜１０世紀初 西ウイグル国の貨幣。ウイグル文字ウイグル語で「名誉ある　賢明なる　？　ウイグル　天　可汗」とある。	２１．貨幣・契丹銭 遼　１０世紀〜１１世紀 契丹文字。アジアの未解読文字。「天朝萬順」との読みがある。
２２．貨幣・西夏銭　福聖宝銭 遼代　福聖承道年間（1053〜1056） 西夏文字による西夏語で「福聖宝銭」とある。	２３．貨幣･西夏銭　大安宝銭 遼代　大安年間（1075〜1085） 西夏文字による西夏語で「大安宝銭」とある。	２４．貨幣･西夏銭　貞観元宝 遼代　貞観年間（1101〜1113） 西夏文字による西夏語で「貞観元宝」とある。
２５．貨幣･西夏銭　乾祐宝銭 遼代　乾祐年間（1170〜1193） 西夏文字による西夏語で「乾祐宝銭」とある。	２６．貨幣･西夏銭　天慶宝銭 遼代　天慶年間（1194〜1205） 西夏文字による西夏語で「乾祐宝銭」とある。	２７．貨幣・大元通宝 元代 パスパ文字で漢語「大元通宝」を音写している。
２８．貨幣・四体字銭 元代後期 四種の文字で漢語「至？通宝」を音写している。上はパスパ文字で「至」、下は不明文字、右はアラビア文字で「通」、左は西夏文字で「宝」を音写。	２９．大型官印 元代 パスパ文字で漢語「管軍千戸所印」を音写している。	３０．銅錘 元代　元貞元年（1295） 表に漢字で「元貞元年　大都路」とある。裏にパスパ文字で漢語「一？錘」（重さの単位）を音写している。
３１．チベット印 時代不明 パスパ文字でチベット語を表記している。rgyal「勝利」とある。	３２．貨幣・天命皇宝 清代　天命年間（1616〜1626） ヌルハチ時代の貨幣。無圏点満州文字による満州語。左abkai（天の）、右fulingga（命）、上han（帝王）、下jiha（銭）とある。	３３．貨幣・天聡通宝 清代　天聡年間（1627〜1635） ホンタイジ時代の貨幣。無圏点満州文字による満州語。左sure（聡明な）、上han（帝王）、下ni（の）、右jiha（銭）とある。
３４．貨幣･大清銀幣 清代　宣統三年（1911） 最後の皇帝溥儀時代の貨幣。有圏点満州文字による満州語。左から右に、gehungge（明瞭な）、yoso（原則の）、ilaci（第三の）、aniya（年）とある。	３５．楔形文字粘土板 シュメール王朝　前2046〜2038年頃 楔形文字。穀物の領収書であるらしい。	３６．円筒印章 バビロン王朝　前1900〜1600年頃 楔形文字二行あり。太陽神という語が読みとれる。
３７．石板断片 古代エジプト新王国時代（前1400年頃） 古代エジプト文字（ヒエログリフ）。アメンヘテプ三世の王名を表すカルトゥーシュがある。	３８．パピルス手写断片 ６世紀頃 コプト文字。内容は法律文書であるらしい。