新大陸の古代王朝(1) 中米古代王朝の国家宗教と政治 
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おわりに


公開講座の風景  大きなモニュメント、それらは宗教的な、当時の世界観を体現するものであり、同時にそれ自体が政治的な行為でもあります。私たちは文字のないところのいろいろな資料を元に古代王朝の宗教的なものと、政治を扱っているので、こういう解釈になりますが、宗教的に自分たちの権力を位置付ける、軍事力を神聖化するという行為は、この古代国家から見られるものです。現代でもそういう繋がりはまだ消えていません。このような宗教エネルギーによって、当時は国民を説得していました。そのようにして造られた神殿、ピラミッドは次に来る為政者によって破壊されます。アフガニスタンのタリバン政権による仏像の破壊も一例です。私たちは特にモニュメントを掘っていますが、そのまま当時の形で出てくるものはなく、ほとんど破壊されています。政治と宗教、古代からのこういう繋がりは非常に密接にあったということです。以上で終わらせたいと思います。どうもありがとうございました。

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