愛知県ビデオコンテンツ 陶芸 ロクロによる手造り朱泥急須技法
目次へ戻る


 ◆ 原土の採取と水簸(すいひ)
原土の採取  自然を残し、土の素材を十分に生かすために、原土から手間隙をかけ土づくりをする。削り取った土は、しばらくの間乾燥させた後に、水簸(すいひ)作業へと段階をすすめる。
 

 水簸(すいひ)とはきめの細かい粘土を集める作業をいう。朱泥土は、田土と赤土を水の入った大甕に入れ、さらに水を加えてかき混ぜ、何度も水濾しして作る。この土は粘りがあり、きめが細かく、成形し易いことから急須作りには適した土とされてきた。 水簸

映像があります 映像を見る・・・<約3分21秒> start をクリック! 
 ◆ 土練り
土練り  粘土中の空気を抜き、粘り気を増すように“まき練り”という方法で十分に練られる。ここでの土の感覚が作品の仕上がりに大きく影響するため熟練の技が要求される作業である。

映像があります 映像を見る・・・<約2分18秒> start をクリック! 
 ◆ 朱泥急須の歴史
 朱泥の煎茶具は、中国明の時代に生産されるようになり、日本においては、幕末から明治、大正時代にかけて流行した。
 常滑の朱泥急須は、杉江寿門、片岡二光らが医師である平野忠司の指導を受けて完成させ、その後、鯉江方寿が明治十一年に中国の文人、金士恒を招き、本場中国の急須作りの技法を当時の名工たちに学ばせた。
 その後、名工と称された初代山田常山等の手によりロクロによる朱泥急須技法が一層洗練されたのである。
朱泥急須

映像があります 映像を見る・・・<約1分39秒> start をクリック! 

←もどる 目次 すすむ→