アカウミガメ保護啓発活動
豊橋東高校は平成12年秋より創立100周年記念事業の一つとして、環境保護活動「表浜海岸アカウミガメ保護啓発活動」を実施している。この活動は、アカウミガメを取り巻く自然環境の状況を研究者や関係者から情報収集をしたり、ビーチクリーニング、産卵の観察、小ガメの放流などの活動を通して豊橋市の表浜海岸がアカウミガメの貴重な産卵場所であることを学校内外に広くアピールする活動である。
この一連の活動を立案、実施するにあたり、GLOBEはアカウミガメの生態、豊橋市表浜海岸におけるアカウミガメの上陸、産卵状況の把握、海岸漂着物の状況、調査区域の事前調査など、計画当初より関わった。
1 アカウミガメの生態
アカウミガメは1回の産卵につき、平均して110個ほどの卵を産む。主に産卵は6月後半から8月前半にかけて集中し、7月の前半にピークを迎える。アカウミガメの卵は、およそ70日前後で孵化し、孵化すると穴から脱出し、一斉に海をめざす。
アカウミガメ | アカウミガメの卵 (ピンポン玉ぐらいでブヨブヨしていて主さは約40g) |
アカウミガメの足跡 |
アカウミガメの生態についてはあまりよく知られていないが、海に出た小ガメは黒潮に乗り、クラゲや海藻類を食べながら太平洋で回遊生活を送り、約1年でアメリカ西海岸に到着するといわれている。成長するにつれ、島や大陸の周辺の岩礁地帯に生活場所を移していくと考えられている。やがて日本に向かう北赤道海流に乗って東シナ海に戻り、そこをえさ場とし、日本に産卵に来る。
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アカウミガメの産卵『とよはしのアカウミガメ』より | アカウミガメの回遊『とよはしのアカウミガメ』より |
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