家庭教育啓発資料「父と子」 
もどる  目次へ  すすむ  





あ と が き

 このパンフレットの内容は、家族や身近な地域の何気ない日常の父親と思春期にある子どもとの交流や、家庭のふれあい場面を描いたエッセイで構成しました。編集にあたっては、父親のあるべき姿とか、問題行動への対処法といった教示的な内容は他書に譲ることとし、親として生きる勇気が湧くような、日常の対話、交わされる短い会話など、親子の心の交流を大切にしました。
 編集を終えてみると、全てのエピソードに、子どもから父親に対する感謝の気持ちがにじみ出る結果となりました。また、父親が、子どもとのふれあいの中で考えさせられたり、子どもと一緒に悩んだり、喜び合ったりしながら、親として成長している様子も浮き彫りにされました。父親の存在が希薄になってきたと言われていますが、父親の思いはまだまだ子どもたちの心にきちんと伝わっていることを確信しています。
 本書を手にしてくださった皆様には、改めて父親として家族や子どもたちに向き合い、自分自身の言葉で、そして行動で、子どもとの関わりを深め、父親の思いを伝えていただきたいと思います。子どもが、父親とのふれあいを通して具体的な父親像をしっかりと持ち、その後の人生の苦難をも乗り越える力をつけることができますように。
もどる  目次へ  すすむ