1 働くお母さん
最近は子育てをしながら働くお母さんが多くなりました。家事と仕事と育児と、どれも大事で欠かせないことばかりです。その中で、何とか上手にバランスをとりながら努力しているお母さんが増えています。「子育てを含めた生活は、人間が人間らしく生きるためのベース」と言う考え方も出てきて、これからは男女共に仕事をしながらの子育てが自然だと考えられる社会に変わりつつあります。
しかし、変わりつつあるとは言え、現実にはまだ子どもを預けることが難しかったり、時には仕事を休まなければならないこともあるでしょう。でも、すぐにあきらめたり、自信を無くしたりしないことです。今ある状況の中で何とかしようとする前向きでしなやかな考え方が欲しいものです。子育て支援の体制もいろいろ用意されています。それぞれの状況の中で、少しでもより良い子育てがしたいと努力し工夫するそのことが、たくましい親の姿勢としてこれからの子育ての力になっていくものと思います。
2 子育ては共育て、共育ち
初めての育児に肩を張ってむきにならないで、もっと自然にお父さん・お母さんをやってみようと思うことが大切です。お父さん・お母さんは互いに励まし、見守り、支え合いましょう。こんな時期のお父さん・お母さんは、まだよく分からないまま戸惑うことも多いと思います。でもいつの間にか子ども中心の毎日の暮らしが身に付き、親としての意識も自然に育っていくものです。あせらず、のんびりと小さな子どものペースに合わせながら、そんな時間を二人で楽しむ気持ちを持つようにしてください。
迷いも喜びも葛藤も繰り返しながら親も子も育っていくものです。そうした意味からも、実は子どもを生んで親になったのではなく、子どもを育てながら親になっていくものだと思います。生まれた新しい生命に愛を吹き込んで、人間の心を育て、自分の力で生きていけるように育てていっていただきたいと思います。