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人間にとって動物は常に身近な存在でした。自然の脅威や神秘的なものとして畏怖され、祀られる存在であり、また一方では牛や馬、羊などは家畜として人間の生活を支える存在でもありました。そして現代では空前のペットブームに沸き、動物はもはや家族のような存在となっています。私たちと動物は、太古の昔から深くかかわりながら生きてきたのです。その身近な動物たちは美術にも表現されてきました。日本では、古くは中国絵画を源流とする花鳥画があり、鳥獣虫魚といった生きとし生けるものが美しい日本の四季の中に描かれていきます。しかし近代以降になると、動物たちの姿は花鳥画という伝統から飛び出し、画家たちの個性や思いを映し出し、存在感を増して大胆に描かれるようになります。動物たちは、表現の可能性を一気に広げ美術の中で命を輝かせ、さまざまな姿を見せ、私たちを楽しませてくれています。
本展では、古川美術館の所蔵品から、思わずカワイイ!と声をあげたくなるもの、華やかな美しさが表現されているもの、よく見ると迫力の中にも愛らしさのあるものまで、動物(鳥獣虫魚)がさまざまに表現された作品を展示します。動物画の名手・竹内栖鳳、その栖鳳を凌ぐとまで言われた西村五雲、花鳥画に新境地を開いた上村松篁と上村淳之の鳥たち、水墨の枯淡な味わいを見せる木島櫻谷の狸、詩情あふれる独自の画風を追求した井上覚造の知性と愛嬌に満ちた瞳の猫・・・。その他にも力強く駆け抜ける馬や、圧倒的な存在感を放つ牛、野生の鋭さを放つ虎、風景の中に溶け込んだ小さな犬まで、画家たちが動物たちに込めた思いや技法の多様さなどとともに、美術のなかに息づく動物たちのいとおしき姿をお楽しみください。
開催期間
- 2020年 6月 2日から 2020年 8月 2日 まで(毎週 日曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜)
- 月曜日休館
開催会場
- 古川美術館
受講費用
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一般1000円 高・大学生500円 中学生以下無料(古川美術館・爲三郎記念館の2館共通券)
申込み
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申込先:
古川美術館
〒 464-0066 愛知県名古屋市千種区池下町2−50
TEL:052-763-1991 FAX:052-763-1992
その他
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ホームページURL:
http://www.furukawa-museum.or.jp/
問合せ先
- 古川美術館
- 〒 464-0066 愛知県名古屋市千種区池下町2−50
- TEL:052-763-1991 FAX:052-763-1992