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私たちの身の回りには、色彩があふれています。美術作品においても色彩は主題、構図とともに重要な要素を占めています。美術作品における色は、その機能や意味は多種多様です。色は大前提として現実を再現する役目を持っていますが、古い時代には象徴的、宗教的な意味合いを示す役割を果たすこともあります。近代になり科学が発達し、色彩を科学的・理論的に捉えられるようになりますが、印象派など感覚的な意味合いが強いものもあります。本展では美術作品の“色”に着目し、洋画・日本画を中心に、色がもたらすイメージ、心理的メッセージや、主題の意味合いをより強く印象付ける色、作家の思いや思考を表す色など、色彩がもたらす様々な視覚的、心理的効果を読み解きます。