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研究者(やその卵)に、研究内容をわかりやすく紹介していただきます。 サロン形式の堅苦しくないイベントです。 参加費無料&事前申込不要ですので、お気軽にご参加ください。沖縄県の西表島と石垣島のみに生息するカンムリワシは、絶滅危惧IA類に指定される希少な猛禽類で、現在その数はわずか200羽ほどです。島の民謡に登場するなど、地元ではとても身近な存在でもあります。そんなカンムリワシが注目されている理由のひとつに、「毒を持つ外来種を食べる」という行動が挙げられます。1978年に石垣島に持ち込まれた外来種であるオオヒキガエルは、強い毒を分泌することで知られています。同様にこのカエルが人為的に持ち込まれたオーストラリアでは、毒によって捕食者が中毒死した例が報告されています。なぜカンムリワシはオオヒキガエルを食べることができるのでしょうか?これまでこの謎については、科学的に詳しく調べられてきませんでした。今回の日曜サロンでは、最新の遺伝解析技術を使い、この不思議にせまった研究についてご紹介します。講師:戸部 有紗 先生(京都大学野生動物研究センター)