ゴミ処理問題について考える

はじめに
 平成12年夏、旧本館(昭和14年竣工)が老朽化に伴い改築された。そのとき発生した多量の校舎の残骸(産業廃棄物)が、どのように処理されるのか調査した。また、日常生活で生じる様々なゴミ(一般廃棄物)の処理についても調査した。
調査・研究方法
(1) 解体業者・リサイクル関連会社への聞き取り調査と見学
(2) 資料・文献の検索
(3) インターネットを活用した検索
校舎の解体と廃棄物
本館解体に伴う多量の建設系産業廃棄物は以下に示すように、多くは再資源化され、残りは最終処分として埋立処分場に廃棄された。

内装から順次解体されていく校舎

整然と分別された校舎残骸

分別されたコンクリート殻

人手によりさらに細分化される家庭ゴミ

窪地を利用した埋立処分場


最終処分場のゴミの山
まとめ
 この研究を通して、校舎解体に伴う大量の産業廃棄物がどのように処理されるのか明らかにした。そして、ゴミをリサイクルする企業や社会の働きが思いのほかあることも確認した。しかし、まだまだリサイクルされているのは廃棄物の一部であり、大半はそのままゴミとして埋立地に最終処分されていた。
 ゴミによる環境汚染や資源の有効利用の観点から、第1にゴミの総量を削減することが最も大切で、次に、ゴミの再資源化の促進も大切なことがよく理解できた。この活動を通して、一人一人がこのゴミ処理問題に関心をもち、対処しなければならず、その第一歩は個々のライフスタイルを見直すことが何よりも重要であると考えられた。
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