碧南海浜水族館からの手紙
東広瀬小学校のみなさん、こんにちは
みなさんが心配しているように、昔に比べると,矢作川の魚はずいぶん減っているようです。
碧南海浜水族館では、1991年から矢作川の魚の調査を行っています。これまでに本流(上流から中流)と4つの支流と河口(下流)の調査を行いました。また、絶滅してしまいそうな天然記念物のネコギギの調査も行っています。
これまでの矢作川での魚の調査は、梅村ロ二先生が調べられたものがあります。その時の調査と比べると魚の数も減っており、特にタナゴの仲間、ドンコが姿を消しているようです。
20〜30年ほど前に比べると、矢作川の透明度はよくなっているそうですが、それでも透明度が数十cmから1mしかなく、広瀬の付近では少なくとも3mから5mはあってほしいなといつも思っております。
魚などが住みにくくなる理由はたくさんありま
す。例えば、ダムができると川の水がせき止められ、水が汚れたり、魚が川を上れなかったり、水温が上がったりします。
また、その水は,農業・工場・飲み水として利用されるので、川の水が減ってしまいます。その後、利用された水は汚れた水となって、また川へ戻されます。人間の生活によって、ずいぶん川が痛めつけられています。
みなさんのおとうさんやおじいちゃんに、昔の矢作川の様子を聞くと、いろいろ知っていると思いますので、ぜひ聞いてみてください。いろいろなことがわかったら、また水族館に教えてください
碧南海浜水族館・青少年海の科学館
約300種、3、000尾の魚が飼育される水族館と、海に関する歴史や自然、生物などを学習できる施設。
9:00〜17:00 毎週月曜日休館
TEL(0566)48−3761 碧南