太鼓を通じた新たな文化の創造(東海市)嚶鳴(おうめい)座/和太鼓一座目次へ

市教育委員会が「100年、200年と受け継がれる文化を築こう」と考え、中学生から20代までの若者が、学校・地域・関係団体の協力を得ながら青少年センターを拠点に継続的に異年齢交流活動事業をおこなっている事例
   
1 経過

12年
 4月
市教育委員会より新たな伝統文化づくりの方針発表
青少年センターの活性化構想を策定
和太鼓による学社連携の異年齢交流事業(嚶鳴座)の構想策定
関係機関へ協力要請(市内3高等学校、中学校、和太鼓6団体ほか)
匿名で和太鼓の寄付あり
 6月 嚶鳴太鼓プロジェクト協力者会議設置 
嚶鳴座座員を募集し39名が応募
第1回座長、副座長会。基本方針合意
副座長を新日鉄吹奏楽団部長に依頼
太鼓納入(長胴太鼓5台、桶胴太鼓4台、締太鼓3台)
 7月 嚶鳴座練習(第1回7月15日、/25名中21名参加)
以降原則毎週土曜日夕方2時間の練習、12月までに25回実施
衣装デザイン完成、発注
 10月 細井平洲(地元出身儒学者)サミットのレセプションにて演奏披露 
 11月 東海秋まつり2000発表開会式で発表 
寄付の楽器青少年センターへ届く。
名和ふれ愛「夢」まつり開会式で発表

2 内容
〇目的
   中・高校生、大学生、勤労青年を対象とし、スポーツ・体験活動を通し、青少年が人と触れ合う中から地域の一員であるという意識を作   り上げる。また、学校週5日制の完全実施に伴う土日の子どもの居場所が不足することや地域の教育力が低下していることなど、子ど  もたちをとりまく環境の変化に対応するための一方策としての役割も持つ。
〇組織
 
〇事業の概要
   @ 活動拠点 東海市青少年センターなど
   A 対象   中学生,高校生、大学生、勤労青少年等
           (毎年、参加希望者を募る。)
   B 内容   和太鼓の演奏練習、発表
     ・ 毎週土曜日(16:00 〜 18:00)
    ・ 市や地域の行事などに出向いての演奏 
    ・ 地域行事への参加協力
    C 演目    「櫻鳴太鼓」平州先生に関して
           「鉄火太鼓」鉄のまちに関して
           「らん太鼓」らんの街に関して
3 成果と課題

 〇成果
  異年齢の子どもたちが学校休業日に定期的に和太鼓の練習をすることにより、青少年センターが活性化してきた。また、地域の関係団体も太鼓を通した新しい文化の創造に協力的な状況になりつつある。
  また、櫻鳴座の座員が自主的に地域の活性化に向け、健全育成や地域の行事などに積極的に参加するようになった。
 〇課題
  今後、座員のレベルが上がってきたときに、どうやって新しいメンバーとのギャップを埋めながら続けていくのか。また、いつの時期に教育委員会主導から地域の自主的な和太鼓グループへ移行するのか。さらに、学校行事と嚶鳴座の活動の両立をどのように図っていくのかを検討する必要がある。
連絡先   東海市青少年センター  TEL 0562−32−5400