地域活動/住民の協力による農業・自然体験活動(小牧市)わくわく体験広場    目次へ

 自然が残る地域に休耕田(約3,000u)を地元の協力により借用し、子どもの体験活動の場として、池および畑として整備する。
 池では魚を放流し、「魚つかみ大会」を8回開催する。
 「さかな捕り体験」のようす

 畑ではひまわりの種蒔きから花を咲かせるまでを体験する場所や、サツマイモの苗を植え、秋に「いもほり」を親子などで体験できる場所を整備

1 経過
12年4月 「子ども地域活動事業委員会」設置
 〃    オープニングイベント「魚のつかみ捕り」と「ひまわりの種蒔き」開催
12年6〜7月 「魚とり体験開催」8回
12年  10月 「いも堀大会」実施
2 内容
(1)目的
  魚を捕ったり、ヒマワリの種を蒔き、大きな花をさかせるまで世話をしたり、野草で遊んだりすることのできる場として「わくわく体験広場として開設し、市民に提供する。 
(2)主な活動場所
  市民四季の森(小牧市野口大山地内)の中の「魚池」と「花畑」
(3)活動内容
〇ヒマワリまつり
・種蒔き:参加家族ごとに種蒔き場所を指定し、名札を立てる。
・世話 :種子・育て方の手引き・肥料を配り、花が咲くまでの管理は家族で行う。
・補植 :枯れたり折れたりする苗の補植用を準備し、必要に応じて利用できるようにする。
〇魚のつかみ取り大会
・ 魚を放流
・ 諸注意の後自由に魚を捕る。
・ 捕獲した魚を家庭で飼う場合はビニール袋に酸素を入れて持ち帰る。
〇いも掘り大会
・ サツマイモの苗を植える。
・ 10月にいも掘り大会を実施
・ 小中学生を対象に250人が参加
(4)組織
小牧市こども地域活動事業委員会が実施主体(学校関係者、青少年育成指導者、地域関係者 13名) 
3 成果と課題
(1)成果
身近に農業・自然体験のできる場を学校休業日の子どもの居場所として提供できたことは、子どもやその保護者にとって有意義なことであると、受け止められている。
また、農地の貸し出しなど地域が協力して事業を進める事により、「地域の子どもは地域で育てる。」ということを地域自身が再認識するきっかけになっている。
(2)課題
  親子での参加は多く、子どもたちの体験の場と機会は提供できたが、設定された行事への参加にとどまっている。 
今後は子ども会などが体験活動の場として利用するなど地域の自主的な活動を通じて、子どもたちが地域の大人と一緒に活動し、ふれあいを深める居場所となることが望まれる。

連絡先/小牧市教育委員会生涯学習課 рO568─76─1179