社会参加活動/地元企業の協力によるワークショップ(刈谷市)刈谷少年発明クラブ目次へ

 刈谷少年発明クラブは日本電装株式会社の敷地内に、トヨタ関連企業の支援を受けて4階建てのビルをクラブ専用ハウスとして利用している。科学技術への関心を喚起するとともに、創作活動を通じてアイデアを実現する喜びを体得させることを趣旨とし、豊富な機材を準備することによって、様々な実験や工作活動が可能となっている。
 特に夏休みには多数の子どもたちが集まり、退職した技術者の指導を受け、もの作りの拠点となっている。

1 経過
  発明協会の少年少女発明クラブを全国的に設置したいという要請を受けて昭和49年トヨタ各社の全面的な支援によって設立された。
 現役を退いた技術者が子どもへ援助できるよう、指導員として配置されている。
2 内容
(1)目的
  学校外における少年教育の一環として、科学技術に関する興味・関心を喚起するとともに、創作活動を通じて、アイデアを実現する喜びを体得させ、科学的発想に基づく生活態度の育成と、創造性豊かな人間形成を図る。
(2)対象
小学校4年生〜中学生(準会員制度として近隣地域小学校2・3年生)
(3)組織
@ 会員組織(平成10年度)小学生 950名、中学生 722名、男女比 3:2
A 指導組織 8名/外部専門家を依頼することもある。
3 成果と課題
(1)成果
  自由工作等の活動のほか、基礎実習、年少組み工作等の基礎講座を開設その他、季節ごとに「親子凧作りの会」「親子凧揚げ大会」「無動力車競技会」などが行われている。
これらの活動の中で、多くの小学生たちが集まってきており、学校との協力も円滑に進んでいる。父母たちからの支援も活発で凧揚げ大会には多数の参加者がある。
(2)課題
  小学生から中・高校生になると参加が困難になる傾向がある。
ボランティアとして(株)デンソー技術会から若いエンジニアの援助も始まっているが、指導員は高齢者が中心であるため、若手技術者の協力を得る必要がある。
クラブOBとして高校生の参加もあるが、小学生と時間帯が合わず、一緒に活動することが難しい。

  刈谷少年発明クラブ 連絡先  0566─23─1161