市町村名 新城市
  学校名 新城中学校

 

  父より
 十五歳という年齢を、あなたは、どうう受け止めていますか。父は十五歳のとき、もう、俺はいっぱしの大人だと思っていました。大人(自分より上の)とは違う、自分の考え方や感じ方があると思い、偉ぶっていました。あなたの十五歳の不安定さが、父自身のものとして見えるのは、今だからかも知れません。今は、敢えて、あなたに「何も助けない」という支援を送りたい。


母の思い
 あなたが、母に見せない、いろいろな表情を持っていることを、最近、知りました。
 友達と明るく笑いあう声、
 部活動での真剣な顔つき、
 近所の人へのさわやかなあいさつ、
 たまには、母の前でも、見せてほしいと、正直、羨ましく思っています。


我が子へ…
君らは、これからの社会の中で、重要なポジションにいます。
少しも終焉の見えない不況、高失業率、少子高齢化社会、諸々と君らを取り巻く状況は、高度成長期に育った親の世代には思いも及ばない奇々怪々の感があります。
君らは新時代の担い手です。辛い思いを多くするでしょうが、敢然と立ち向かって、時代の波に飲み込まれることなく、強く生きるよう願います。


温かく見守る
「頑張れ!」「わぁ、わぁ、ああぁ」
 これは、体育大会での保護者応援席の様子です。新城中学校では体育大会に限らず、文化祭の合唱コンクール、三十キロ遠足など、親が楽しみにしている行事で、必ず見られます。
 感情の起伏の激しい思春期の子供。貴方たちが、落ち着いて学校生活ができるのは、先生方のご指導はもちろん、多くの保護者の皆さんが学校行事に参加し、温かく見守っていていてくれるからだと思います。
 中学生の皆さん、感謝の心を忘れずに。お父さん、お母さん、子供たちに大声援を送り続けていきましょう。
「フレー、フレー、新中!」


反抗期のあなたへ
 権利を主張するならば、義務を果たさなければ、なりません。自由を手に入れたければ、責任を負わなければなりません。それが、ルールです。
 ああ言えば、こう言う…。
 その頭の回転の速さが、勉強に活かせればねぇとつくづく思います。
あなたは、「親バカ」と笑うけれど、一生、バカで応援し続ける…そんな人間が一人ぐらいいたっていいでしょう。


息子よ、娘よ
いつもガミガミいってごめん。本当は優しい子なのにね。


何事にも全力で取り組む君が好きだ。それに加えて、人を愛する優しさも覚えてほしい。


ズボンの丈が短くなった。また少し、母と離れていくのがちょっと淋しい。


玄関に並べた靴のデカさ。母のそれの何とかわいいこと。たくましく育て!。


誰にでも優しくできるあなたを、母は誇りに思います。いつまでも、その気持ちを忘れないでね。


無理しなくていいよ。泣きたいとこは思い切って泣けばいい。怒りたいときは怒っていいよ。でも、その後は、いつものあなたでいてね。


今は口答えばっかりしているけれど、これから先、素敵な女性、優しいお母さん、かわいいお婆さんになってくれるよう、母は願っています。


生意気ざかりの今日このごろ。社会の波は大きく、厳しいぞ。自分にもっと、厳しく生きろ!


顔よりも、心を磨け!