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自分の手柄を妹に譲っていた君は、素敵なお兄ちゃんだ。 「すぐ涙が出ちゃうんだ。」 そう言いながらも潤んでくる瞳。 そうだね、どんどんあふれてくるね。 「優しくされるともっと泣けちゃう。」 そうだね、涙って不思議だね。 きっと我慢しなくていいんだよ。 さあ、水分補給しようね。 できあがった弁当を見て君が言う。 「お母さんは、いつも詰めすぎだよ」と。 わかっちゃいるけど、少しでも愛情をつめたいと思う親心。 君が親になったらわかってくれるかな。 わざわざ立ち止まってふり返ってみないと気が付かないのか・・・・。 一番手のかからないあなたが、いつも近くで「お母さん大好き」と笑って言ってくれる幸せ。 私はもう五年生。だけど、まだまだお母さんと一緒にお風呂に入っている。 「まだ一緒に入っているの。」と言われるけれど、私はいいと思う。 何がおかしいの? 何がいけないの? いいじゃん。ちゃんと私の考えがあるんだから。 |