高芝の獅子舞(和歌山県) 高芝の獅子舞保存会 和歌山県指定無形民俗文化財
所在地
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下里
行われる時期・場所
9月敬老の日の前々日 高芝区民会館前(住吉神社跡) 下里神社
伝統文化の内容
<由来及び沿革>
那智勝浦町大字下里の高芝地区は、熊野灘に注ぐ大田川の河口部に位置し、江戸時代に流域の木材、薪炭、農産物等を集積させ、千石船に積載して各地に輸送した物資の集散地として栄えた。高芝の氏神である住吉神社は、正徳元年(1711)に当時の汐崎氏が海上交通安全の神として摂津の住吉大社の分霊を勧請したもので、明治43年(1910)に、一村一社の神社合祀令により下里神社に合祀された。
笛・太鼓・三味線・音頭に合わせて、足を引き摺るように行きつ戻りつ揺らぐように踊るのが特徴で、よく千鳥足に例えられる。高芝の獅子舞は、寛保年間(1741〜1744)に阿波国の人紺屋次右衛門の世話により、住吉神社の祭礼に獅子舞を奉納したのが始まりとされている。熊野地方の獅子舞は、伊勢太神楽の獅子舞をこの地域の祭礼に採り入れ独自に展開し、概して伊勢流と古座流の二流に分けられるが、高芝の獅子舞は伊勢太神楽に近い伊勢流の獅子舞の典型である。
<現在の組織>
高芝区民及び継承に努める者で構成。
<衣装・楽器>
・神明社 獅子1頭(舞い手1名 後使い1名)
・牡丹獅子・天狗獅子 獅子1頭(使い手1名 後使い2名)
・笛1名、大太鼓1名、小太鼓1名
演目
「幣の舞」「乱獅子」「剣の舞」「神明社」「扇の舞」「神供の舞」「牡丹獅子」「寝獅子」「天狗獅子」
芸態
・「神明社」 神明賛の歌詞に合わせて舞う。
・「牡丹獅子」 竹竿についた牡丹の花に戯れ、竹に噛みつき、顎をすりつけたり、最後に蝶型をくわえると花びらが落ち散る。
・「天狗獅子」 疲れて寝る獅子を揺り起こし、天狗の持った扇子に猛然と挑む。最後に、天狗が獅子に扇子を与えて大団円となる。
分布
下里祭典会・天満祭典会(那智勝浦町下里地内)
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