「学びネットあいち」学習コンテンツガイド文化・芸能を学ぶ第54回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会>三夜踊り






三夜踊り(石川県) 三夜踊り保存会 輪島市指定無形民俗文化財

所在地

 石川県輪島市鳳至町上町

行われる時期・場所

 8月14日〜16日 輪島市役所前三角州駐車場

伝統文化の内容

<由来及び沿革>
三夜踊りは、石川県輪島市に伝わる盆踊りで、遠く室町時代より始り、元禄時代に隆盛を極めたとされている。
当時、御講(おこう)連中というものがあり、夜な夜な寺社に集まり境内で唄い踊り明かしていたとされ、とくに盂蘭盆会(うらぼんえ)には大勢の老若男女が三晩続けて踊り明かしたところから「三夜踊り」と名付けられたと伝えられている。お盆には亡くなった祖先の魂が帰ってきて一緒に踊りに加わると考えられていたため、かつてはその霊を慰めるために男性は女物の着物を被り腰巻を着けて女装し、女性は男装して、それぞれ笠で顔を隠して踊ったとされている。
笛・太鼓・三味線・音頭に合わせて、足を摺るように行きつ戻つ揺らぐように踊るのが特徴で、よく千鳥足に例えられる。

<現在の組織>
保存会会則の目的(三夜踊りと音頭の保存と継承者の育成を図る)に賛同する者により構成。現在の会員は78名。戦後、三夜踊り愛好会が組織され音頭を取っていたが、諸般の事情で解散となった。その後を受け継いで、平成3年に三夜踊り保存会が結成され現在に至っている。

<衣装・楽器>
全員浴衣姿。女性は一部、編み笠をつける。本来は特に衣装についての規定はなく、昔ながらの踊り手はそれぞれの着こなしをしているが、近年は連(集団)ごとに同じ浴衣に揃えている。男性が赤い腰巻をして、女性の浴衣を頭からかぶって不自由に手をかざして踊る「元禄踊り」という崩した踊り方も生まれた。楽器は、太鼓、笛、三味線。

演目

「三夜音頭」(枕唄、約20種類。本唄、16種類)
枕唄と本唄の組み合わせ、数種類を選んで歌う。

芸能

盆踊りのため、本来は櫓舞台の周りを踊る「輪踊り」である。三夜踊り開催の歴史の中で、より大規模に川の両岸を挟んで踊る「町流し」や魅せる踊りを追求した「舞台踊り」などが生まれた。また、酔客によって生まれた「元禄踊り」という崩した踊り方も伝わっている。

分布

類似の芸能は近隣には伝わっていない。

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