◆ 山乃手歌舞伎（愛知県新城市)
	新城の歌舞伎は、江戸時代以降、幾度かの中断という苦難の歴史を経て、現在は若手を中核とした活発な活動を行っています。楽しみと交流の場であった村の歌舞伎は、永年にわたり先輩が築いた「ふるさと新城」の大きな文化遺産となっています。この貴重な伝統文化を保存し、未来へ継承していくことが今、演じている者の責務であると考えています。

平成９年には、「第８回全国地芝居サミットｲﾝしんしろ」を新城文化会館で開催し、この年、新城市から無形民俗文化財の指定を受けました。以後、「愛知県ふるさと歌舞伎公演」「国民文化祭」「全国子供歌舞伎フェスティバルイン小松」等の出演依頼があり、全国に向けて新城に古くから伝わる伝統芸能「地芝居」を全国に紹介をしてきました。

こうした活動が評価され、平成１２年１月には、地域づくりに貢献したとして自治大臣表彰を受賞。さらに平成１４年１１月には、日中国交 ３０周年記念事業として中国北京市旅游局（観光局）から招請を受け、歌舞伎公演を行ったことで平成１５年５月には愛知県遊技業組合から、大衆文化表彰を受賞しました。 　また、将来に向けて新城歌舞伎が二度と絶えることのないように、後継者育成事業を積極的に取り組んでいます。毎年教育委員会を通して市内小学校高学年を対象に子供歌舞伎を実施し、新城市の伝統を全国に情報発信しています。

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