歌舞伎が劇としての歩みを始めたのは今からおよそ300年前、江戸時代元禄の頃からです。既に上演されていた人形芝居の演目を取入れて一気に発展し、都市から農村へ広がりました。歌舞伎は、日本の舞踊・音楽・演劇の集大成であるばかりか、前代の能狂言の要素も持ち、時代の風俗をも取り込んだ総合芸能ですが、村でのそれはたんなる余興ではなく、産土神に捧げ、村中安全を祈る重要な意味を持っていました。同市の地芝居は臼子、山、片山、出澤、塩澤、鳥原、庭野、作手若芽会の8団体と、出沢や片山などの大人有志でつくる山乃手歌舞伎があり、各地区で伝統を継承し盛んに活動している。毎年11月には一同に会し「新城歌舞伎」として新城文化会館で公演しています。 |