地域活動/山間地域での伝統文化の継承(設楽町)/地域でいっしょに学ぼう、伝えよう

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田峯(だみね)小学校区は、世帯数92世帯、人口287人で、児童数10人(保護者数7人)の小規模な学校区である。しかし、田楽、念仏踊り、地狂言の伝統芸能の保存、継承に地域を揚げて取り組んでおり、活気があり、地域の連帯感も強く、他地域で失われつつある地域の教育力が脈々と息づいている。
田峯小学校は、青い目の人形を縁に、アメリカのラスキン小学校との姉妹校提携を結び、3年ごとにアメリカ訪問をおこない歌舞伎を各地で上演したり、ラスキン小学校を訪れて友好を深め、「草の根国際交流活動」を地域を揚げて推進している。


1 経過


田峯地区には、350年以上伝承されている歌舞伎がある。
20年前から地区の人口減少・高齢化等の問題があり、後継者の心配がされるようになった。そのような状況の中、地元の歌舞伎伝承者から、子どもたちに歌舞伎を体験させ、何とか後世に伝えたいという動きが出てきた。
そこで、小学校4〜6年生を対象にした伝承活動をすることになった。

2 内容

講座名
歌舞伎伝承事業
事業概要
地元の歌舞伎を子どもたちに体験させ、伝統を伝える。

講座名 歌舞伎伝承事業
事業概要 地元の歌舞伎を子どもたちに体験させ、伝統を伝える。
実施校・実施施設 田峯小学校・講堂
対象者・参加人員 小学生、保護者・10人
実施期間 9/21〜10/8 平日の夜間(14回)
講師・指導者 地元歌舞伎伝承者・6人


学校の講堂は、小道具を保管しておくスペースがあり、また、広く使って個別練習ができる利点があるので、この伝承活動は講堂を使用して行うようになった。
利用時間は、午後7時から午後9時までである。子どもたちは、小学校1年生が1名、5年生2名、6年生2名の合計5名、教える人は子どもの親も含む地元の人たちである。

3 成果と課題

・この地域の中では、活動できる施設がなく学校施設の利用が最適である。
・ 利用団体は、地域の中で根を下ろした活動をしている団体で、学校との間に信頼関係がある。
・ それぞれの団体が施設を一方的に使用するだけでなく、学校の活動に何らかの形で関与している。
・ これらの活動は、住民からの要望により施設を開放しているスペース提供が主な内容であり、問題点は少ない。

連絡先 設楽町立田峯小学校 TEL 05366−4−5004